2019年4月8日より、新たにメキシコペソ/円のトラリピ運用を開始しましたが、運用開始から1ヶ月以上が経過したため、効果測定を行い、今後の方針について決定しました。




メキシコペソ/円のトラリピ設定

運用開始日:2019年4月8日

設定①(現在稼働中)
設定レンジ:6.00~5.40
売買:買い
注文の通貨数:1,000通貨
注文本数:60本
注文幅: 1pips
利確幅:2pips (20円)
ロスカット設定:4.70円

設定②(現在待機中)
設定レンジ:5.40~4.80
売買:買い
注文の通貨数:2,000通貨
注文本数:60本
注文幅: 1pips
利確幅:2pips (40円)
ロスカット設定:4.70円

利確幅について

「お金が、働く」というブログを運営されている堀さんという方が、2019年4月現在、リガノールトレード(「利が乗る」というところからこのようなネーミングにしたそうです 笑)というトラリピに近いリピート系トレードを実践されており、今回、その設定を参考にしました。

堀さんはセントラル短資で手動運用されていて、色々試行錯誤や検証した結果、現在は1pips(1銭)で利確の設定を取っています。
私も当初、1pipsの利確を検討したのですが、堀さんが運用しているセントラル短資のトルコリラ/円のスプレッドは0.4pipsですが、私が運用している楽天証券MT4のスプレッドは0.7pipsです。たった1pipsの利益を取るために0.7pipsのスプレッド(手数料)を払うのは馬鹿らしいと考え、まずは2pipsで利確の運用でスタートしてみます。

メキシコペソ/円の過去最安値である4.87円の少し下、4.70円にロスカットを設定しました。ロスカットが近くなる5.40円より下では発生する損失も少ないため、今の倍である2,000通貨を1回の注文設定にしています。

メキシコペソ/円の リスクシミュレーション

2019年4月現在のメキシコペソ/円のレートは約5.9円ですが、今回のトラリピ設定の上限である6.00円からポジションを持ち続けながら買い下がり、4.70までレートが下がってロスカットとなった場合の損失を計算してみました。

 損失金額:-90,900円

当たり前の話ですが、6.00円から4.70円まで一度も相場が上下を繰り返さずにまっすく落ちるわけではなく、その過程では、トラリピの利確は何度も発生するでしょうし、保有ポジションに対するスワップ金利も発生するでしょうから、この損失が発生したときの純損失はおそらく4~5万円ではないかと予想しています。その程度の損失であれば許容できると考え、今回の運用開始に至りました。

1ヶ月の運用結果について(5/14追記)

4月8日から運用を開始し、1ヶ月以上が経過しましたので、効果測定を行いました。その結果についてご報告します。

効果測定期間:4/9~5/8(30日間)
利益確定本数:30本(= 60銭)
確定利益額:598円(1本20円の利確ですがスベリがあり2円の誤差発生)
発生スワップ金利:207円
5/8時点で保有中ポジの含み損: -4,380円(保有ポジション28本の合計)

というわけで、結論としては大赤字です(笑)

ただ、問題視しているのは赤字状態のことではありません。
現在、メキシコペソ/円は下げ局面ですし、トラリピとは運用期間を伸ばせば伸ばすほど収支は改善していくので、そこは問題ではないと考えています。

問題は、期間中の利益確定本数の少なさです。
1銭幅でトラップを仕掛け、2銭という小さな利確幅にもかかわらず、わずか30本、1日約1本(2銭)という成績は正直、期待外れでした。

同じく運用中の南アランド/円の成績と比べるとその差は歴然です。
南アランド/円はメキシコペソ/円の2倍の間隔である2銭幅でトラップを仕掛けていますが、同期間中の利確本数は22本でした。南アランド/円の利確幅は5銭なので合計で110銭(5銭×22本)の利益確定ができました。メキシコペソ/円と同条件の1銭幅でトラップを仕掛けていれば、この倍、220銭の利益確定ができていたことになります。
一方のメキシコペソ/円は、合計で60銭(2銭×30本)で、南アランド/円の220銭に比べると1/3以下のパフォーマンスです。

通貨が異なるので一概に同じ尺度で評価はできませんが、レートの値も比較的近く、リスクも同程度の2通貨でこれだけの差が出ると、トラリピに向くのは値動きのおとなしいメキシコペソよりも、値動きの荒い南アランドというのが、この1ヶ月比較検証して導き出された私の結論です。

1銭利確と2銭利確の比較検証結果
(5/14追記)

「お金が、働く」の堀さんと一緒に
「1銭利確と2銭利確の設定のどちらがパフォーマンスがよいか」
を検証させていただきました。結果は以下の通りです。

検証期間:4/9~5/8(30日間)
堀さん(1銭利確)の利確本数:79本(= 79銭)
ちりつも(2銭利確)の利確本数:30本(= 60銭)

ということで、結論としては堀さんの1銭利確のほうが、この1か月間ではパフォーマンスが良かったです。
下げ局面、レンジ局面では堀さんのほうが成績が良く、若干の上げ局面だと同点レベル、大きな上げ局面では私のほうが成績が良かったです。
最近のメキシコペソ/円は中期的には下げ局面なので、局面が変わってくると2銭利確のほうがパフォーマンスが良くなる可能性がありそうです。

※堀さんが運用に利用しているセントラル短資のスプレッドは0.4銭、私が利用している楽天MT4のスプレッドは0.7銭のため、この差が結果に影響している可能性があることも補足しておきます。

今後の方針(5/14追記)

結論としては、
「メキシコペソ/円のトラリピは運用を停止する」
です(笑)

先ほど、さっそくトラリピ設定を閉じました。
現在保有中のポジションは損切りせずにこのまま放置し、黒字でのクロージングを目指します。

メキシコペソ/円のトラリピ運用を停止する代わりに、近いうちにカナダドル/円の買いトラリピの運用を開始する予定です。この新たな運用の狙い、運用設計等については、近いうちに別記事でまとめたいと思います。