こんばんは。

金融庁がFXの最大レバレッジを25倍から10倍に引き下げるという記事が日経新聞に掲載され、FXブロガーの間でも相当話題になっていますね。
スキャルピングなどで、ハイレバレッジの取引には大きな影響がありそうですが、長期スワップ投資派やスワップのサヤ取り派にはどの程度の影響があるか、実際に計算して、数字で見てみたいと思います。
 
 
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長期スワップ派にはどの程度のインパクトがあるか?

では、長期スワップ派に人気のトルコリラで実際に計算してみます。
 
※数字をわかりやすくするために、1リラ30円で計算します。
 
トルコリラを1万リラ建てると、日本円換算では30万円。
現在の最大レバレッジは25倍なので、必要証拠金は一般的に4%です。
よって、1万リラ建てるのに必要な証拠金は12,000円です。
(300,000円 × 4% = 12,000円)
 
トルコリラをレバレッジ3倍で運用するとします。
レバレッジ3倍で1万リラを建てるために必要な資金は10万円となります。
(1万リラ × 30円 / 3 = 10万円)
 
次に、この条件でトルコリラが何円まで下落しても耐えられるか計算してみます。
 
※計算をシンプルにするために、今回はスワップ金利は考慮しません。
 
元金10万円のうち、必要証拠金に12,000円を割くので、残りの余剰金は88,000円です。
1万リラの保有なので、余剰金88,000円で8.8円の下落、すなわち、21.2円までは耐えられる計算となります。

 

 
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これがレバレッジ10倍規制が施行されるとどうなるか?
 
最大レバレッジが10倍ということは、必要証拠金が10%にまで引き上げられることになります。
(・・・のはず。現状が「25 × 4% = 1」なので、10倍規制になると「10 × 10% = 1」となるのだと、僕は解釈しています。)
 
こうなると、1万リラに必要な証拠金は現行の1.2万円から3万円に引き上げられます。
(1万リラ × 30円 × 10%)
 
元金10万円のうち、必要証拠金に3万円を割くので、残りの余剰金は7万円。
1万リラの保有なので、余剰金7万円だと7円の下落、23円までは耐えられる計算となります。
 
  • 現行 : 30 → 21.2円まで耐えられる
  • 10倍規制施行後 : 30 → 23円まで耐えらえる
その差、1.8円。
これを大きな影響と見るべきか、大したことないと考えるかは人それぞれですが、平常時においては、レバレッジ10倍規制は長期スワップ派にとっては、ほぼ影響なしと考えて良さそうですね。
(ハイレバレッジで長期スワップ投資をしている猛者がいたら話は別ですが 笑)
 
  
 
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スワップサヤ取り派には影響あるか?

次にスワップサヤ取り派にはどの程度の影響があるか考えてみます
 
僕は現在、11.4万円の資金で1万リラのサヤ取りを運用しています。
 
  • 買い口座に4.2万円(うち1.2万円は証拠金)
  • 売り口座に4.2万円(同上)
  • 緊急時のクイック入金用銀行口座に3万円
 
上にも記載の通り、買い口座と売り口座の各4.2万のうち、1.2万円は必要証拠金です。
残り3万円は買い・売り口座共に不利な方向に3円振れても大丈夫なようにしてあり、さらに銀行口座に3万円を入れているので、合計で6円振れても大丈夫という、比較的安全な設計になっています。
 
買い口座と売り口座で、それぞれ4.2万円の資金で30万円分のリラを建てているので、レバレッジは7.14倍、まぁ、結構ハイレバですよね。でも、これも両建てだから成せる技です。
 
このレバレッジを維持したままの運用で、レバレッジ最大10倍規制が施行されると、上の長期スワップ派の話とは異なり、結構厄介な話になります。
 
現在は買い口座と売り口座で各1.2万円の証拠金を入れれば良かったのですが、これが各3万円に増えると、買いと売りで合計3.6万円の追加入金が必要です。
これまで11.4万円で1万リラの運用ができていたのに、今後は15万円が必要となります。
 
僕は現在、30万リラを342万円(11.4万円 × 30セット)の資金でサヤ取り運用をしているので、1万通貨につき3.6万円の資金増となると、3.6万 × 30 = 108万円の資金追加が必要になります。
これまで342万円の資金で運用できていたものが450万円必要となるわけです。
これは正直、結構なインパクトです。
 
今後は、長期のスワップポジションを徐々に増やしていく一方で、それに合わせる形でサヤ取りのポジションは徐々に減らしていく投資方針ではあるのですが、将来的にレバレッジ最大10倍規制が施行されるなら、少しでも先延ばししてほしいと願っています。
 
 

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