こちらでは「サヤ取りX」の運用実績の報告と運用方針についてまとめています。
「サヤ取りXって何よ?」って疑問にはこの後、説明していきます。



スワップサヤ取りの運用状況(04/20時点)

※サヤ取りXは4月下旬から運用開始予定なので、ここでは現時点のサヤ取り運用状況をお伝えします。

現在のスワップサヤ取り運用設計

取扱通貨:トルコリラ/円
運用資金:200万円
買い:みんなのFX 16万通貨
売り:セントラル短資 16万通貨
運用開始日:2019/03/18
(2019/04/08に売り口座をGMOクリック証券FXネオからセントラル短資に変更)

スワップサヤ取り収益状況

ポジション損益   :-14,290円
サヤ取りスワップ金利: +13,584円
合計        :  -706円
今週のサヤ取り額  : 1,872円(17円 / 1万通貨・1日あたり)

今週のサヤ取り金額は1万通貨あたり16円/日しか取れませんでした。
みんなのFXのスワップが120円から115円に下がってしまったことに加え、セントラル短資のマイナススワップが8日間発生していることが影響しています。みんなのFXのスワップ減少も気になるところですが、セントラル短資のマイナススワップが-85円から-88円にジワっと増えているところもちょっと気になります。。。

こちらはクローズ済の過去のサヤ取り結果も合算したサヤ取り運用の推移を表しています。数々の失敗を経験してきましたが、これまでのサヤ取りのトータルパフォーマンス(赤い折れ線)は最近ではなんとかプラスを維持しています。

スワップサヤ取りXの運用方針

2019/04/26より「サヤ取りX」プロジェクトを始動予定です。

「サヤ取りX」とは?

サヤ取り運用の最大のリスクは為替の急変動による、(主に)買い口座の資金ショートによる強制ロスカットで両建ポジションが崩れてしまうことです。
「サヤ取りX」はこのサヤ取り運用の最大のリスクを極力軽減した、自分の中では画期的な運用方法だと思っています(笑)

具体的な設計内容を見ていただいたほうが話が早いと思うので、まずはこちらをご覧ください。

サヤ取りXの運用設計

こちらがサヤ取りXの運用設計(運用資金約100万円バージョン)です。
なんとなく「サヤ取りX」の意味がわかったでしょうか?
サヤ取りXの『 X』はクロスを意味しています。

これが「サヤ取りX」の名前の由来です。
(正直、ダサい感じもしますが、個人的にはプロジェクトXみたいで気に入ってます 笑)

みんなのFX、セントラル短資の両口座で、「リラ + ランド」と「ペソ」のポジションをクロス(買い・売り混在)させた状態で保有します。
詳しくは後述しますが、リスクオフによる急激な円高相場が発生した場合には、買いポジションの含み損は急増しますが、売りポジションでは逆に含み益が急増し、口座全体の純資産額は強制ロスカットにならないことを想定しています。これがサヤ取りXの最大の強みです(詳しくは後述します)。

ちなみにペソを売りより買いで10万通貨多く持っている理由は、ペソはサヤ取りとしては1万通貨で2円/日(60万通貨で120円/日)しかサヤが取れず、しかもスプレッド分の手数料を回収するために相当な日数が必要なためです。

それでは気になる想定利回りを見てみます。
(金額は100万円バージョン)

想定利回りはなんと約20%です。
サヤ取りの最大のリスクを極力取り除くことにより、余剰証拠金用の資金を大幅に減らすことができ、その結果、これだけの利回りが見込める設計となりました(あとはリラを10万通貨多く持っていることも影響しています)。

サヤ取りXの強み

続いて、サヤ取りXのメリットについて列挙していきたいと思います。

(A)メキシコペソがリスクオフ相場の緩衝材になる

こちらがサヤ取りXの最大のメリットです。
上でも簡単に述べましたが、一つの口座に高金利通貨/円の買いポジションと売りポジションを混在させることで、リスクオフの為替急変動時に発生する含み損を軽減し、口座の証拠金維持率の低下を防ぐ効果があります。

実際に発生したリスクオフ相場の状態に照らし合わせて検証してみましょう。記憶に昨年8月のトルコショックの相場の数字を使ってみます。
トルコショックが発生した2019/08/10(金)~2019/08/13(月)の2営業日の3通貨の最高値と最安値のレートは以下の通りです。

トルコリラ/円 20.02円 → 15.25 (-4.77円)
南アランド/円 8.11円 → 7.15円 (-0.96円)
メキシコペソ/円 5.94円 → 5.68円 (-0.26円)

この変動額をサヤ取りXの設計に当てはめてみます。

みんなのFXではリラとランドのポジションで約43万円の含み損が発生していますが、ペソの売りポジが約15万円の含み益を出してヘッジを効かせているため、トータルでは約27万円の含み損で済んでいます。必要証拠金(約26万円)を合わせると余剰証拠金は約-4万円となり、そのままでは強制ロスカットとなってしまいますが、楽天銀行に予備資金6万円があるので、それを入金すれば『あの大暴落相場』でもなんとか耐えられる設計ですね。もしもペソの両建をしていなければ、みんなのFXのほうは余裕で強制ロスカットです。
セントラル短資のほうは含み益が出ている状態なので問題ありません。
メキシコペソでのサヤ取りはわずか2円しかなく、サヤ取りとしてはそれほど旨味はありませんが、相場急変時の緩衝材としての役割としては非常に優秀であると考えています。

(B)必要余剰資金の一時共有

こちらもサヤ取りXの強みの一つです。

設計書を再掲しますが、背景色が黄色になっている部分(0円)に大きな特徴があります。
普通のサヤ取りだと、レートの変動に備えて買い口座と売り口座それぞれに余剰資金を配置する必要がありますが、今回は3つの通貨に分散しているため、各通貨『共通』の余剰資金を持てばよく、口座全体での余剰資金の圧迫が実現可能となっています。
いくつかの想定される発生シチュエーション別にシミュレーションしてみましょう。

①トルコリラのみ暴落(リラ安)

この場合、ピンチになるのは、みんなのFXのリラ買いポジションのみです。
みんなのFXにはトルコリラ3円分の余剰資金に加え、ペソ円用として用意している120,000円(リラ約3円の下落に対応)、更にはクイック入金が可能な楽天銀行に60,000円 (リラ1円の下落に対応)と、合計約7円の下落に耐えらえる予備資金があります。これだけあれば問題ないでしょう。
これと同じように、ランドのみの暴落であれば同じような状況となるため、こちらもリラ用の余剰資金を間借りして耐えることは可能と考えています。

②トルコリラのみ暴騰(リラ高)

これはトルコリラのサプライズな利上げ等、リラ独自の買い材料が発生した場合です。
この場合、ピンチになるのは、セントラル短資のリラ売りポジションのみです。
セントラル短資にはトルコリラ1.5円分の余剰資金に加え、ペソ円用の余剰資金14万円(リラ3.5円の上昇に対応)クイック入金が可能な楽天銀行に6万円 (リラ1.5円の上昇に対応)と、合計6.5円の暴騰に耐えらえる予備資金があります。これだけあれば全く問題ありませんが、実はセントラル短資には、このサヤ取りXとは別に「メキシコペソで年利55%プロジェクト」。の資金30万円が入っており、この余剰資金も一時的にはリラ暴騰対応に充当が可能です。
これと同じように、ランドのみの暴騰であれば同じような状況となるため、こちらもリラ用の余剰資金を一時的に間借りして耐えることは可能と考えています。

③ペソのみの暴落(ペソ安)
④ペソのみの暴騰(ペソ安)

こちらは、いずれも①・②のペソバージョンとなるため説明は省きます。
こちらではリラ用の余剰資金を充当することが可能です。

サヤ取りXの弱み

ここまではサヤ取りXの強みについて説明してきましたが、ここからは弱みとその対策についてまとめてみます。

弱み)ランドとペソの手数料回収に日数を要する

リラは手数料(スプレッド)回収に関しては優秀です。みんなのFX(1.8銭)、セントラル短資(1.7銭)、合わせて3.5銭、1万通貨あたり350円の手数料がかかりますが、35円/日のサヤ取りが得られるので、10日で手数料は回収できます。

ですが、問題はランドとペソです。
ランドはみんなのFX(1.8銭)、セントラル短資(0.9銭)なので、合計2.7銭、270円の手数料がかかるのですが、サヤ取り額は7円/日なので、回収までには39日も必要です。
ペソはもっとひどく、 みんなのFX(1.8銭)、セントラル短資(0.4銭)なので、合計2.2銭、220円の手数料がかかるのですが、サヤ取り額はわずか2円/日なので、回収までには110日も必要です。

対策)キャンペーンの活用と買い・売りのバランスで対応

この弱みに対応するために、私は今のところ毎月開催されているみんなのFXのプレミアムフライデー・ハッピーアワーキャンペーンを使おうと思っています。このタイミングだと、みんなのFXのスプレッドはランドは1.8銭→0.5銭、ペソは1.8銭→0.3銭に縮小されます。

(2019/04/21追記・修正)
2019年4月のプレミアムフライデー・ハッピーアワーキャンペーンでは、残念ながらメキシコペソ、南アランド、トルコリラ、いずれも対象外となってしまいました。

代替策として、南アランドに関しては、GW前のスワップ倍デーの2社間のズレを活用することにしました。
セントラル短資は4/24に一足早く11倍デーがあり、みんなのFXでは翌日4/25に8倍デーがあることから、売りポジを持つセントラル短資の11倍デーをやり過ごした翌日の4/25に両建てを考えています。
これにより、南アランド円は初日のスタートダッシュで1万通貨あたり120円(15円×8日分)稼げるため、スプレッド270円のうち、残りは150円、これを毎日7円のサヤ取りで回収していくことになるので、回収日数は22日間となります(17日間の短縮)。
 
さらに前述の通り、ペソは買い70万通貨に対し、売り60万通貨のバランスとすることで、ペソによるサヤ取り額を 120円→270円/日に引き上げました。これで1万通貨あたりのサヤ取り額は2円→4.5円に引き上がっています。これにより、ペソは110日→49日に改善できています。
(ペソはサヤ取りというよりは先に書いた通り、緩衝材としての役割で考えているため、逆さやにならなければいいか、と割り切っています。)

当然、ペソを10万ペソ多く持つということはペソ安の際には10万通貨分の為替差損が発生しますが、ペソは現在の約5.8円から過去最安値の約4.8円まで1円落ちても10万通貨で10万円の損失しか出ません。仮にその状態に陥っても1日585円のサヤ取りで170日(約半年)ほど積み上げればチャラになります。であれば許容範囲かと考え、買いで10万通貨多く持つことにしました。

サヤ取りXまとめ

サヤ取りXの特徴をまとめます。

  • 一つの口座に買いポジと売りポジが混在しているので、急なリスクオフ相場(全面円高)に強い
  • 分散投資しているので1通貨の暴騰・暴落に強い
  • 分散投資しているので余剰証拠金の共有が出来、高い利回りが期待できる
  • ランド・ペソのサヤ取りは手数料(スプレッド)回収までに日数を要するので、スワップ倍デーや買いと売りのバランスを変えて回収までの日数を短縮する等、運用面での工夫が必要




というわけで・・・

早速、段階的に稼働を開始しています。現在はリラのみ両建成立済みですが、他の通貨ペアについては4月後半でポジションを作ろうと思っています。
運用状況については随時公開していきます。お楽しみに!