こちらでは「サヤ取りX」の運用実績の報告と運用方針についてまとめています。
「サヤ取りXって何よ?」っていう疑問を抱かれた方は後半の運用方針の部分をご覧ください。



「リラ・ランド・ペソでのサヤ取りX」スワップサヤ取りXの運用状況

(更新日:2019/06/23)

サヤ取りXスワップサヤ取り収益状況

①トルコリラ/円サヤ取り収益状況

買い:みんなのFX 8万リラ
売り:セントラル短資 8万リラ
ポジション損益   : -7,860円
サヤ取りスワップ金利: +12,816円
収益合計      : +4,956円  (プラ転達成済み)
今週のサヤ取り額  :+576円(+10円 / 1万通貨・1日あたり)

②南アランド/円サヤ取り収益状況

買い:みんなのFX 50万ランド
売り:セントラル短資 50万ランド
ポジション損益   :-21,300円
サヤ取りスワップ金利: +20,500円
収益合計      :  -800円  (あと少しでプラ転!)
今週のサヤ取り額  : +2,250円(+6円 / 1万通貨・1日あたり)

③メキシコペソ/円サヤ取り収益状況

買い:セントラル短資 126万ペソ
売り:みんなのFX 120万ペソ
ポジション損益   :-23,590円
サヤ取りスワップ金利: +3,042円
合計        :  -20,548円  (プラ転は期待してない)
今週のサヤ取り額  : +798円(+1円 / 1万通貨・1日あたり)

サヤ取りトータルの収益状況(①~③の合算)

ポジション損益   :-52,750円
サヤ取りスワップ金利: +36,358円
収益合計      :  -16,392円
今週のサヤ取り額  : +3,624円(+517円 / 1日あたり)

今週のサヤ取りは517円/日の稼ぎとなりました。
当初のシミュレーションでは、706円/日のサヤ取りを期待していたのですが、この予実の乖離の原因はトルコリラにあります。
最近、トルコリラのサヤ取り金額の実態がどんどん縮小傾向で、1万通貨あたり10円/日前後の状態になっています。

こちらはサヤ取りX開始以来のサヤ取りスワップ金利と、それにポジション損益を加味したトータルの損益状況の推移を表にしています。

トルコリラのサヤ取りは減少していますが、トータルの運用成績(赤い折れ線グラフ)は徐々に上向いています。

これにはメキシコペソのレートが若干影響しています。
サヤ取りと言っても、ペソだけは売りが120万ペソに対して買いが126万ペソということで、今週のペソの反発により、サヤ取りXの運用成績にも好影響を与えているという状況です。
6万多く保有しているポジションのうち、半分の3万ペソは5.5円で拾えているので、含み益が5,000円くらいあります。今後、さらに下げるようなことがあればもう少し拾ってみようと思っています。

サヤ取りのペースは落ちていますが、このペースでもあと4週間ほどすればサヤ取りXはプラ転できそうです。
ただ、収益性が落ちているトルコリラの運用の継続是非については検討が必要ですね。逆サヤが発生するようなことがあれば迷うことなくクローズしようと思っています。

もしもトルコリラをクローズしたら、その分、みんなのFXのプレミアムフライデーで南アランドを買い増しするのもありかなぁと考えています。
南アランドはスプレッドが広いのが最大のネックですが、サヤ取り金額の安定性はトルコリラよりも断然上なので、スプレッド分の損失さえ埋めてしまえばあとは盤石です。

こちらはクローズ済の(サヤ取りX運用開始前の)過去のサヤ取り結果も合算した全期間トータルの推移を表しています。
全期間トータルではプラマイゼロの付近で推移しています。

「リラ・ランド・ペソでのサヤ取りX」 の運用方針

2019/04/26より「サヤ取りX」プロジェクトを始動しています。

「サヤ取りX」とは?

サヤ取り運用の最大のリスクは為替の急変動による、(主に)買い口座の資金ショートによる強制ロスカットで両建ポジションが崩れてしまうことです。
「サヤ取りX」はこのサヤ取り運用の最大のリスクを極力軽減した、自分の中では画期的な運用方法だと思っています(笑)

具体的な設計内容を見ていただいたほうが話が早いと思うので、まずはこちらをご覧ください。

「リラ・ランド・ペソでのサヤ取りX」 の運用設計

こちらがサヤ取りXの運用設計(運用資金約100万円バージョン)です。
(現在はポジション取りが未完成なので、この状態にはなっていません。)
なんとなく「サヤ取りX」の意味がわかったでしょうか?
サヤ取りXの『 X』はクロスを意味しています。

これが「サヤ取りX」の名前の由来です。
(正直、ダサい感じもしますが、個人的にはプロジェクトXみたいで気に入ってます 笑)

みんなのFX、セントラル短資の両口座で、「リラ + ランド」と「ペソ」のポジションをクロス(買い・売り混在)させた状態で保有します。
詳しくは後述しますが、リスクオフによる急激な円高相場が発生した場合には、買いポジションの含み損は急増しますが、売りポジションでは逆に含み益が急増し、口座全体の純資産額は強制ロスカットにならないことを想定しています。これがサヤ取りXの最大の強みです(詳しくは後述します)。

ちなみにペソを売りより買いで10万通貨多く持っている理由は、ペソはサヤ取りとしては1万通貨で2円/日(60万通貨で120円/日)しかサヤが取れず、しかもスプレッド分の手数料を回収するために相当な日数が必要なためです。

サヤ取りXには、トルコリラと南アフリカランドのスワップ金利が安定して高い「みんなのFX」を使用しています。



それでは気になる想定利回りを見てみます。
(金額は100万円バージョン)

想定利回りはなんと約20%です。
サヤ取りの最大のリスクを極力取り除くことにより、余剰証拠金用の資金を大幅に減らすことができ、その結果、これだけの利回りが見込める設計となりました(あとはリラを10万通貨多く持っていることも影響しています)。

「リラ・ランド・ペソでのサヤ取りX」 の強み

続いて、サヤ取りXのメリットについて列挙していきたいと思います。

(A)メキシコペソがリスクオフ相場の緩衝材になる

こちらがサヤ取りXの最大のメリットです。
上でも簡単に述べましたが、一つの口座に高金利通貨/円の買いポジションと売りポジションを混在させることで、リスクオフの為替急変動時に発生する含み損を軽減し、口座の証拠金維持率の低下を防ぐ効果があります。

実際に発生したリスクオフ相場の状態に照らし合わせて検証してみましょう。記憶に昨年8月のトルコショックの相場の数字を使ってみます。
トルコショックが発生した2019/08/10(金)~2019/08/13(月)の2営業日の3通貨の最高値と最安値のレートは以下の通りです。

トルコリラ/円 20.02円 → 15.25 (-4.77円)
南アランド/円 8.11円 → 7.15円 (-0.96円)
メキシコペソ/円 5.94円 → 5.68円 (-0.26円)

この変動額をサヤ取りXの設計に当てはめてみます。

みんなのFXではリラとランドのポジションで約43万円の含み損が発生していますが、ペソの売りポジが約15万円の含み益を出してヘッジを効かせているため、トータルでは約27万円の含み損で済んでいます。必要証拠金(約26万円)を合わせると余剰証拠金は約-4万円となり、そのままでは強制ロスカットとなってしまいますが、楽天銀行に予備資金6万円があるので、それを入金すれば『あの大暴落相場』でもなんとか耐えられる設計ですね。もしもペソの両建をしていなければ、みんなのFXのほうは余裕で強制ロスカットです。
セントラル短資のほうは含み益が出ている状態なので問題ありません。
メキシコペソでのサヤ取りはわずか2円しかなく、サヤ取りとしてはそれほど旨味はありませんが、相場急変時の緩衝材としての役割としては非常に優秀であると考えています。

(B)必要余剰資金の一時共有

こちらもサヤ取りXの強みの一つです。

設計書を再掲しますが、背景色が黄色になっている部分(0円)に大きな特徴があります。
普通のサヤ取りだと、レートの変動に備えて買い口座と売り口座それぞれに余剰資金を配置する必要がありますが、今回は3つの通貨に分散しているため、各通貨『共通』の余剰資金を持てばよく、口座全体での余剰資金の圧迫が実現可能となっています。
いくつかの想定される発生シチュエーション別にシミュレーションしてみましょう。

①トルコリラのみ暴落(リラ安)

この場合、ピンチになるのは、みんなのFXのリラ買いポジションのみです。
みんなのFXにはトルコリラ3円分の余剰資金に加え、ペソ円用として用意している120,000円(リラ約3円の下落に対応)、更にはクイック入金が可能な楽天銀行に60,000円 (リラ1円の下落に対応)と、合計約7円の下落に耐えらえる予備資金があります。これだけあれば問題ないでしょう。
これと同じように、ランドのみの暴落であれば同じような状況となるため、こちらもリラ用の余剰資金を間借りして耐えることは可能と考えています。

②トルコリラのみ暴騰(リラ高)

これはトルコリラのサプライズな利上げ等、リラ独自の買い材料が発生した場合です。
この場合、ピンチになるのは、セントラル短資のリラ売りポジションのみです。
セントラル短資にはトルコリラ1.5円分の余剰資金に加え、ペソ円用の余剰資金14万円(リラ3.5円の上昇に対応)クイック入金が可能な楽天銀行に6万円 (リラ1.5円の上昇に対応)と、合計6.5円の暴騰に耐えらえる予備資金があります。これだけあれば全く問題ありませんが、実はセントラル短資には、このサヤ取りXとは別に「メキシコペソで年利55%プロジェクト」。の資金30万円が入っており、この余剰資金も一時的にはリラ暴騰対応に充当が可能です。
これと同じように、ランドのみの暴騰であれば同じような状況となるため、こちらもリラ用の余剰資金を一時的に間借りして耐えることは可能と考えています。

③ペソのみの暴落(ペソ安)
④ペソのみの暴騰(ペソ安)

こちらは、いずれも①・②のペソバージョンとなるため説明は省きます。
こちらではリラ用の余剰資金を充当することが可能です。

「リラ・ランド・ペソでのサヤ取りX」 の弱み

ここまではサヤ取りXの強みについて説明してきましたが、ここからは弱みとその対策についてまとめてみます。

弱み)ランドとペソの手数料回収に日数を要する

リラは手数料(スプレッド)回収に関しては優秀です。みんなのFX(1.8銭)、セントラル短資(1.7銭)、合わせて3.5銭、1万通貨あたり350円の手数料がかかりますが、35円/日のサヤ取りが得られるので、10日で手数料は回収できます。

ですが、問題はランドとペソです。
ランドはみんなのFX(1.8銭)、セントラル短資(0.9銭)なので、合計2.7銭、270円の手数料がかかるのですが、サヤ取り額は7円/日なので、回収までには39日も必要です。
ペソはもっとひどく、 みんなのFX(1.8銭)、セントラル短資(0.4銭)なので、合計2.2銭、220円の手数料がかかるのですが、サヤ取り額はわずか2円/日なので、回収までには110日も必要です。

対策)キャンペーンの活用と買い・売りのバランスで対応

南アランドに関しては、GW前のスワップ倍デーの2社間のズレを活用して運用開始しました。
セントラル短資は4/24に一足早く11倍デーがあり、みんなのFXでは翌日4/25に8倍デーがあることから、売りポジを持つセントラル短資の11倍デーをやり過ごした翌日の4/25に両建てを実行しました。
これにより、南アランド円は初日のスタートダッシュで1万通貨あたり120円(15円×8日分)稼げるため、スプレッド270円のうち、残りは150円、これを毎日7円のサヤ取りで回収していくことになるので、回収日数は22日間となります(17日間の短縮)。
 
さらに前述の通り、ペソは買い70万通貨に対し、売り60万通貨のバランスとすることで、ペソによるサヤ取り額を 120円→270円/日に引き上げました。これで1万通貨あたりのサヤ取り額は2円→4.5円に引き上がっています。これにより、ペソは110日→49日に改善できています。
(ペソはサヤ取りというよりは先に書いた通り、緩衝材としての役割で考えているため、逆さやにならなければいいか、と割り切っています。)

当然、ペソを10万ペソ多く持つということはペソ安の際には10万通貨分の為替差損が発生しますが、ペソは現在の約5.8円から過去最安値の約4.8円まで1円落ちても10万通貨で10万円の損失しか出ません。仮にその状態に陥っても1日585円のサヤ取りで170日(約半年)ほど積み上げればチャラになります。であれば許容範囲かと考え、買いで10万通貨多く持つことにしました。

※買いを10万ペソ多く持つことについては未実行です。裁量の要素が絡んでくるので、買い時をうかがっている段階です。




「リラ・ランド・ペソでのサヤ取りX」 まとめ

サヤ取りXの特徴をまとめます。

  • 一つの口座に買いポジと売りポジが混在しているので、急なリスクオフ相場(全面円高)に強い
  • 分散投資しているので1通貨の暴騰・暴落に強い
  • 分散投資しているので余剰証拠金の共有が出来、高い利回りが期待できる
  • ランド・ペソのサヤ取りは手数料(スプレッド)回収までに日数を要するので、スワップ倍デーや買いと売りのバランスを変えて回収までの日数を短縮する等、運用面での工夫が必要